日頃から、頭痛に悩まされている方は多いのではないでしょうか。定期的に続く頭痛は、大きなストレスになってしまいますよね。場合によっては、吐き気やめまいの症状があらわれたり、病気による頭痛の可能性も…。
そこで今回は、頭痛があらわれる原因や対処法、予防方法をご紹介します。
「この頭痛、どうにかしたい…。」とお悩みの方は、ぜひご一読ください。
繰り返しあらわれる頭痛は、「片頭痛」と「緊張型頭痛」の2種類に分かれています。
それぞれの頭痛があらわれる原因と、痛みの感じ方について見ていきましょう。
片頭痛は、急激に拡張した血管が、神経を刺激することで炎症物質が発生し、さらに血管が拡張されることで引き起こります。
具体的には、精神的にストレスを抱えている時や、反対にストレスから解放され安心した時に起こりやすいといわれています。また、寝過ぎや寝不足、ホルモンバランスの変化も片頭痛の原因となります。
以下に、片頭痛の特徴をまとめました。
緊張型頭痛は、頭の横や肩・首の筋肉が緊張し、筋肉にコリが生じることで発症します。具体的には、デスクワークや車の運転などで長時間同じ姿勢を取り続けたり、目の疲れや精神的なストレスが重なることが主な原因です。
以下に、緊張型頭痛の特徴をまとめました。
片頭痛と緊張型頭痛の、原因や特徴についてお分かりいただけたでしょうか。ここでは、片頭痛と緊張型頭痛の対処法と予防法をご紹介していきます。
それではまず、片頭痛の対処法と予防法を見ていきましょう。
片頭痛があらわれたら、痛みのある部位に冷たいタオルを当ててみましょう。冷やすことによって拡張した血管が収縮され、痛みが軽減します。また、片頭痛が起きているときは光や騒音に敏感になっていたり、体を動かすことで痛みが増してしまいます。したがって、暗くて静かな場所で横になり、できるだけ安静にするようにしましょう。
また、片頭痛に効果的なツボを押してみてもよいでしょう。
頭のてっぺんにあるツボ。自分が心地よいと感じる程度の力で、上から下へ垂直に押しましょう。呼吸に合わせながら5分ほど刺激していると、徐々に効果があらわれてきます。
眉間にあるツボ。片頭痛の影響で目に疲労感があったり、痛みを感じている場合に効果的です。眉間をつまむようにゆっくりとマッサージしましょう。
薬指の第二関節付近にあるツボ。人差し指と親指でつまむように刺激しましょう。片頭痛の特徴であるズキズキとした痛みに効果的です。
片頭痛を予防するには、自分が片頭痛を起こす誘因を把握しておくことが大切です。
以下に、片頭痛が起きる誘因とその予防法をまとめていますので、参考にしてみてください。
外出する時はサングラスをかけるなどして、刺激から身を守りましょう。
寝過ぎや寝不足で自律神経が乱れることが、片頭痛の原因になります。睡眠時間を一定に保ち、規則正しい生活を心がけることが大切です。
アルコールを摂取すると血管が拡張されるため、片頭痛が起こります。飲酒をする際は適度な量にし、特にポリフェノールが含まれている赤ワインは控えるようにしましょう。
精神的なストレスで片頭痛があらわれることもあります。自分の可能な範囲で、ストレスを解放してあげるように心がけましょう。
それでは次に、緊張型頭痛の対処法と予防法をご紹介していきます。
緊張型頭痛は、精神的なストレスや筋肉のコリによって発症するため、心と体をリラックスさせることが大切です。緊張型頭痛が起きたら、軽い運動やストレッチ、マッサージをしてみましょう。また、温かいお風呂に浸かることで、血液の循環が促進され、筋肉のコリをほぐすことができます。
緊張型頭痛は、日頃の心がけで予防することができます。緊張型頭痛の予防法は、以下の通り。
普段から姿勢を正すことを心がけ、筋肉へ負荷がかからないようにしましょう。また、長時間同じ姿勢を取り続けないことも大切です。
散歩やジョギング、ストレッチなど、可能な範囲で日常に運動を取り入れてみましょう。ストレスが解放され、緊張型頭痛を予防することができます。
これまで、片頭痛や緊張型頭痛といった、慢性的にあらわれる頭痛について解説してきました。片頭痛や緊張型頭痛は病気ではないため、日頃の心がけで予防することができます。しかし、脳の病気が原因となって頭痛があらわることもあります。
以下のような症状や頭痛があらわれたら、病気が原因となっている可能性があります。
今までに感じたことのない強い頭痛、突然の激しい頭痛、意識の低下。
回数を重ねるごとに徐々に痛みが強くなる、手足にしびれが伴う、ろれつが回らない。
発熱を伴う強い頭痛。
嘔吐やけいれん、鈍痛が続く。
首を振ると痛みが強まる、手足の麻痺、物忘れ。
定期的に頭痛が続いたり、市販の痛み止めが効かない場合は、一度病院を受診してみましょう。
カレンダーやノートに「頭痛ダイアリー」を残しておくと、医師に症状を伝えやすくなります。頭痛ダイアリーに記載するポイントは、以下の通り。
また、個人的に気になることがあれば加えて記載しておいてもよいでしょう。
いかがでしたか。定期的にあらわれる頭痛は、普段からの心がけで簡単に予防することができます。しかし、病気が原因となって頭痛があらわれている可能性もあるため、頻繁に繰り返す痛みや突発的な激しい頭痛などの場合は、病院を受診するようにしましょう。