多くの人の悩みである腰痛…。腰痛は鍼の施術によって緩和されることもあります。しかし、「鍼の施術で保険は使える?」「鍼の施術は痛くない?」などの不安に思う方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、鍼の施術が腰痛に効果があるのか、保険は使えるのか、どんな鍼を使うのかなどについて解説していきます。
腰痛は、鍼の施術で効果を得られる疾患の1つです。しかし、腰痛の種類には様々なものがり、鍼の施術が効かない腰痛もあります。
鍼の施術で症状が緩和される腰痛 | 鍼の施術で症状が緩和されない腰痛 |
---|---|
ぎっくり腰 慢性化した腰痛 筋筋膜性腰痛 坐骨神経痛 椎間板ヘルニア など |
尿管結石や胆石が原因の腰痛 排尿や排便の異常を伴う腰痛 下肢の運動麻痺や知覚麻痺が酷い腰痛 脊髄の腫瘍が原因の腰痛 腰椎や胸椎の骨折が原因の腰痛など |
上記を参考に鍼の施術効果が得られる腰痛の場合は、鍼の施術を選択してもよいでしょう。一方、鍼の施術効果が得られない腰痛の場合は、すぐに病院で医師の診察を受けるようにしてください。
また、鍼の施術を行うことで緩和される疾患は、腰痛だけではありません。鍼の施術は、以下のように様々な疾患に効くとされています。
鍼の施術は、人の身体に361ヶ所あるツボを鍼で刺激するものです。ツボは、体内を流れるエネルギーや血液、リンパ液などが通る道(経路)の集合体にあたります。腰痛を含む身体の不調は、経路が滞ってしまうことで引き起こると考えられています。
したがって、ツボを刺激して経路の滞りをなくし、体内を流れるエネルギーや血液やリンパ液などをスムーズにすることで腰痛が緩和されるということなのです。
腰痛に効くとされるツボはいくつかあります。今回は、以下の3つのツボをご紹介します。
鍼の施術を受けたいと思っていても、鍼は痛くないのかと不安に思うかもしれません。しかし、鍼の施術で使用する鍼は、以下のように注射針と異なるつくりになっています。
上記のように、鍼灸の施術で使われる鍼は、細く丸みを帯びているため、痛みをあまり感じないといわれています。
鍼による施術費用は、1回4000~1万円程度と日本鍼灸師会が公表しています。このように鍼灸院によってバラつきがあることがわかります。ただし、鍼による施術は、以下のような特定の疾患において健康保険を使用することができます。
上記に「腰痛症」とあるように、腰痛の場合は健康保険が使えることがわかります。では、鍼灸院で健康保険を使う場合は、どのようにすればいいのでしょうか。
鍼の施術で保険を使う場合は、以下の手順を踏んで手続きを行いましょう。
上記の手続きを行えば、その後の手続きは鍼灸院で行います。また、鍼の保険適用にはいくつか注意すべき事項があります。
いかがでしたか。鍼の施術によって、腰痛が緩和される疾患もありますが、鍼による施術が向いていない腰痛もあるので注意が必要です。
また、腰痛は健康保険が適用されるため、費用の負担を軽減させることも可能です。鍼の施術で健康保険を使う場合は、今回の記事でご紹介した手順を参考にしてみてください。