スノーボードは、年々参加人口が増えているウィンタースポーツです。
楽しくて時間を忘れて滑り続ける方や、何度も転びながら上達を目指す初心者の方など、過ごし方は様々だと思います。
そんな次の日、首や体が痛くなったり、体に違和感があったり、むちうちのような症状で日常生活を送ることに苦労した経験はありませんか?
この記事では、スノーボードによるむちうちの原因・症状・治療方法・対策方法を説明しています。
スノーボードを楽しんだ翌日、目が覚めたら首が痛くなっている方も少なくないでしょう。
スノーボードによってむちうちになる原因や症状は、どんなものなのでしょうか。
スノーボード後のむちうちは、転倒によって後頭部を強打したことが原因になっている場合が多いです。
後頭部を強打した時、首にも大きな力がかかり、筋肉や靭帯が炎症を起こすことでむちうちになります。
一般的に「むちうち」と呼ばれていますが、正式な傷病名は「頚椎捻挫」や「頚部挫傷」です。
むちうちは時間の経過とともに、あらわれる症状もあります。下記にむちうちの症状を一部記載します。
むちうちの症状が出ても、それがむちうちだと気づかないまま、通院せずに放置してしまう方がいます。しかし、治療をせず放置していても、完全に症状が消えることはないと考えてもよいでしょう。
むちうちの怖いところは、徐々に症状が重くなっていくことです。
転倒した直後はほとんど痛みがなくても、時間が経つにつれて頭が重くなったり、首や肩に張りや痛みを感じたりします。最終的に吐き気、めまいなどを起こすようになり、日常生活を送るのが困難になっていきます。
むちうちは捻挫のため、症状が外見にあらわれません。そのため、症状がない状態で病院にいった場合、レントゲンやMRIには何も写らず、異常なしと診断されてしまう可能性があります。その結果、症状が出てきても気のせいと勘違いして、そのまま放置してしまう方も多いと思います。しかし、放置していても症状が消えることはありません。
体が辛い状態の生活を防ぐ為には、しっかり通院して治療を受けることが大切なのです。
スノーボードでむちうちになってしまったら、どこに通院すれば治療が受けられるのか気になりますよね。
むちうちの治療を受けられる通院先は主に3つあります。
それぞれの通院先について、1つずつ解説していきます。
整形外科では、医師のみが行える、レントゲンやMRIなど医療検査機器を用いた画像診断、痛み止めや湿布の投薬を受けられます。
整骨院で柔道整復師が行う施術には整復法、固定法、後療法があります。
骨折や脱臼でずれたり外れたりした骨を手で揉んだり伸ばしたりして元の状態に戻す
ギブスやテーピングで患部を固定して回復を図る
物理療法・手技療法・運動療法の3種を用いて様々な刺激を与える
鍼灸院には鍼の施術をするはり師、灸の施術をするきゅう師がいます。
症状に応じたツボに対して、鍼や灸を用いて刺激を与えてリンパや血流を促進する施術が受けられます。
むちうちには大きく分けて、発生から1ヶ月までの急性期、1~3ヶ月の亜急性期、3ヶ月以上の慢性期の3つの時期に分類されます。
それぞれの時期で行われる治療内容の違いを見てみましょう。
骨に異常がないか検査するため、整形外科を受診しましょう。
必要に応じて頚椎カラー、痛み止めを処方してもらい、安静にします。
痛みやだるさを軽減するために物理療法を開始します。整骨院や鍼灸院への通院を開始することも効果的かもしれません。
まだ症状が残っている場合は、引き続き物理療法が必要です。また、整形外科で定期的に検査を受けるようにしましょう。
スノーボードでむちうちにならない為には、どんな対策をすればいいのでしょうか。
いかがでしたか?
スノーボードを楽しんだ翌日から、体に痛みや違和感を感じたら、転倒によって首に負荷がかかりむちうちになってしまっている可能性もあります。一度、整形外科で検査を受けてみるとよいでしょう。
また、筋肉の緊張を和らげるために、整骨院や鍼灸院へ通院することも効果的です。
しっかり事前準備をして、今後もスノーボードを楽しめるといいですね。