腰痛や肩こりなどの症状がある場合、あなたなら整体院と整骨院のどちらに通院しますか?実は、整体院と整骨院には異なる点があり、「どちらに通院するか」という選択はとても重要です。
そこで今回は、整体院と整骨院の違いについて解説していきます。
整体とは、主に手技を用いた民間療法のことを指し、身体全体の骨格や関節の歪み・ズレを矯正するものです。
一方、整骨は、打撲や捻挫、脱臼などの怪我に対して、手術や投薬を使わず、手技や機器を用いて施術を行います。
整体院と整骨院の大きな違いは、以下の2点です。
整体院の施術者が取得しているのは、一般的に民間の資格ですが、資格を取得していなくても開業できます。そのため、各整体院によって、技術にバラつきがあります。
一方、整骨院の施術者が取得しているのは、柔道整復師という国家資格です。そのため、国家試験を受け、合格しなければ取得できません。したがって、施術者が持つ知識や技術は、一定基準を満たしていることになります。
整体院の場合、国が認めた施術ではなく民間療法であるため、保険が適用されません。一方、整骨院の場合は、各種保険が適用されます。ただし、以下のような保険の適用には、制限があるため注意が必要です。
整体院と整骨院で受けられる施術は、具体的にどのような施術なのでしょうか。
整体院では、各院の施術者が取得している資格によって、受けられる施術は異なります。一般的に受けられる施術としては、以下の通り。
整骨院で受けられる施術は、基本的に整復法・固定法・後療法の3つです。
整復法とは、骨や関節を手で揉んだり、伸ばしたりして、元の状態に戻す方法です。固定法とは、脱臼や骨折した部位をギプスやコルセットなどで固定し、回復を図る方法のことです。後療法は、損傷した組織を回復するための施術で、物理療法・運動療法・手技療法の3つを組み合わせて行います。
整体院も整骨院も、施術プランによって費用が大きく変動するため、平均的な費用についてご紹介します。
腰痛や肩こりなどの施術の場合、平均すると1回約4000~6000円程度、リラクゼーション系の施術メニューの場合、10分1000円~と安く設定されています。また、整体院と整骨院において、初回料金がプラスされる場合があります。
ただし、整骨院の場合は保険が適用されれば、施術費用を安く抑えることができます。
整体院と整骨院の大きな違いとしては、取得資格と保険適用の2点です。整体院の場合、民間の資格のみの取得であるため、保険が適用されません。一方、整骨院の場合、柔道整復師という国家資格を取得しているため、各種保険が適用される場合があります。
整体院と整骨院で通院先をお悩みの場合、2つの違いを選択の基準にしてはいかがでしょうか。