身体にある様々な部位の調整を行う「整体」。しかし、身体の調整を行うだけで、身体の不調は緩和されるのでしょうか。そこで今回は、整体で得られる効果や通うペース、整骨院との違いについて解説していきます。
整体とは、主に手技を用いた民間療法、代替医療(※)を指し、以下の手技療法と日本古来の手技療法を組み合わせたのが始まりといわれています。
※ 代替医療とは、医療の代わりとなる治療のことです。
整体院と整骨院は似ているようにみえますが、異なるものです。大きな違いとしては、取得している免許の違いです。整体院は民間の資格を取得することで開業でき、整体師と呼ばれます。一方、整骨院を開業するには、柔道整復師という国家資格を取得しなければなりません。そのため、資格の差によって、整体院と整骨院を分類することができます。
また、整体院は全く保険が使えないため、すべて自費での支払いとなります。それに対し、整骨院では一部施術(交通事故や労災など)において保険が適用されます。
整体をすると、骨・関節のズレや血液・リンパの流れなど、様々な部位を調整することができます。そのため、以下のような効果が期待できます。
筋肉が凝り固まっていたり、関節の可動域が制限されると、身体の一部分に大きな負担がかかってしまい、痛みがあらわれます。このような痛みは、整体を受けることで筋肉がほぐれ、関節の可動域が広がり、身体の負担が分散されるため、痛みを緩和させることができます。
整体によって、筋肉のバランスを整えたり、骨を本来あるべき位置に戻す施術が受けられます。そのため、姿勢を矯正することができ、施術後には姿勢が良くなります。
整体を受けると、関節の可動域を広げることができます。そのため、スポーツを行うときのフォームが良くなったり、痛みを我慢することなく行えます。その結果、スポーツのパフォーマンス向上が期待できます。
整体を行うことで、関節を正しい位置に戻すことができるため、O脚やX脚が解消されたり、ウエストを引き締めることができます。また、身体への負担を全身に分散することができるため、今まで使っていなかった筋肉が使われるようになります。その結果、血行の促進や代謝向上につながり、むくみが緩和されます。
整体を行うと、適度な刺激が身体をほぐしてくれるため、副交感神経が交感神経よりも活発になり、身体のバランスを整えることができます。その結果、リラックス効果が得られるのです。
整体によって様々な効果が得られますが、1回施術を受けただけでは効果が持続されません。基本的に整体は、長い期間(約1~3ヶ月程度)で徐々に回復させていきます。
施術を受けるペースの目安としては、以下の通りです。
集中治療期(初回~3回) | 週に2回 |
---|---|
回復期(4~6回) | 週に1回 |
養生期(6~10回) | 2週間に1回~3週間に1回 |
メンテナンス期(11回以降) | 月に1回 |
しかし、抱える悩みや症状によって、施術を受けるペースは異なります。したがって、担当者の指示に従うことが大切です。
いかがでしたか。整体を行うと、骨格や循環器系、脳神経系などの様々な部位を調整することができます。そのため、以下のような効果が期待できます。
ただし、一度の施術でこれらの効果が持続するものではありません。したがって、整体はゆっくりと時間をかけ、通院を継続することが大切だといえます。