背骨の歪みは何故起こる?治療やストレッチを行うことで矯正可能!

日々の生活習慣が原因で、気づかないうちに背骨は歪んでしまいます。背骨の歪みから肩こりや頭痛、吐き気などの症状があらわれるため、背骨の形を矯正していくことが大切です。

そこで今回は、背骨の歪みの原因やチェック方法、矯正方法などについて解説していきます。

なぜ背骨は歪む?

背骨は、椎骨と椎間板で構成されており、この2つが積み木のように交互に重なってできています。背骨は身体の軸、脊髄神経の通り道としての役割を担っており、身体を動かすために多くの関節があります。そのため、背骨に負担がかかりやすく、背骨が歪んでしまいます。

背骨の歪みが引き起こす症状

背骨が歪んでしまうと、背骨周辺の神経や血管が圧迫されたり、腰に負担がかかってしまいます。そのため、以下のように様々な症状を引き起こしてしまう恐れがあります。

  • 肩こり
  • 頭痛
  • 吐き気
  • 腰痛
  • 内臓機能の低下
  • 便秘
  • むくみ        など

背骨の歪みをチェックしてみよう!

背骨の歪みは、鏡で自分自身の立ち姿を見て、チェックすることができます。背骨の歪みタイプは、以下の4つに分類することができます。

  • 猫背・反り腰タイプ
  • 左右アンバランスタイプ
  • フラットバックタイプ
  • スウェイバックタイプ

猫背・反り腰タイプ

猫背・反り腰タイプは、以下のような立ち姿の方に当てはまります。

  • 頭が前に出ている
  • 顎が上がっている
  • 背中の上の方が丸まっている
  • 反り腰でお腹が出ている
  • O脚である

この場合の背骨の歪みは、座り仕事や内股で立つ、ハイヒールをよく履く、体重をつま先側で支えるなどの生活習慣が原因だといわれています。

左右アンバランスタイプ

左右アンバランスタイプは、以下のような立ち姿の方に当てはまります。

  • 顔に左右差が出る
  • バストに左右差が出る
  • お尻や腰が片方だけ張る
  • 腰と腕の間の隙間が左右で違う
  • 片方の足だけしびれる

この場合の背骨の歪みは、片足で体重を支えている、ゴルフや野球などの左右アンバランスなスポーツをしている、重い鞄をいつも片方にかける、座るときにいつも同じ足を組むなどの生活習慣が原因だといわれています。

フラットバックタイプ

フラットバックタイプは、以下のような立ち姿の方に当てはまります。

  • 頭が前に出ている
  • 背中のS字曲線がなく、平らな状態である
  • お尻が平らで膨らみがみられない
  • 腰と腕の間の隙間が左右で違う

この場合の背骨の歪みは、身体を柔軟に動かす機会が少ない、頭を支える意識が少ない、長時間下を向く習慣があるなどの生活習慣が原因だといわれています。

スウェイバックタイプ

スウェイバックタイプは、以下のような立ち姿の方に当てはまります。

  • 頭を前に傾けたり、下を向くことが多い
  • 背中が丸まっている
  • 胸を張りにくい
  • 下腹がポッコリ出ている
  • 膝が伸びない
  • ふくらはぎは張る
  • 外反母趾やO脚である

この場合の背骨の歪みは、正しい姿勢を意識していない、常に疲れが溜まっている、膝を曲げることが多い、身体が丸まりやすい、体重をかかと側で支えてしまうなどの生活習慣が原因だといわれています。

背骨の歪みを治すには

背骨の歪みを治す方法としては、以下のように2つの方法があります。

  • 整骨院や整体院などで施術を受ける
  • 自宅で背骨を矯正するストレッチを行う

整骨院や整体院などで施術を受ける

整骨院や整体院は、身体の構造や歪み矯正に関する専門的な知識を持っています。

一般的な施術の流れとしては、歪みの検査を行い、施術プランを立てます。その後、施術を実施し、再度歪みの検査を行って、変化しているか確認するといった流れで行われます。

整骨院や整体院で行う施術は、主に身体に直接触れて行う「手技療法」で背骨を矯正していきます。

自宅で背骨を矯正するストレッチを行う

背骨の歪みは、自宅で簡単に行えるストレッチで緩和させることも可能です。今回は、以下3つのストレッチ方法をご紹介します。

  • ①ペルビス・ティルティング
  • ②ペルビス・モビリティー
  • ③サイド・リーチ

①ペルビス・ティルティング

まず、足を肩幅に開き、骨盤を両手で挟むように持ちます。そして、左足に体重を乗せながら、右の骨盤を脇腹にゆっくりと近づけていきます。

このとき、おへそから上は床と垂直に保ち、左右10回ずつ行います。左右どちらか動きにいと感じた場合は、動きにくい方だけプラス2セット行うようにしてください。

②ペルビス・モビリティー

まず、足を肩幅に開き、骨盤を両手で挟むように持ちます。そして、骨盤を前後にゆっくり倒します。前に倒すときは、お尻を突き出すイメージで、後ろに倒すときは、お腹を突き出すイメージしましょう。

この動作を10回繰り返し、前傾・後傾で動きにくさを感じた場合は、動きにくい方だけプラス2セット行うようにしてください。

③サイド・リーチ

椅子に深く腰掛け、足を左右に大きく開き、両手を頭の後ろで組みます。そして、脇腹を縮めるように上体を左右に倒します。上体を倒したときに10秒キープし、お尻を椅子から離さないようにします。また、左右どちらか動きにくいと感じた場合は、動きにくい方だけプラス2セット行うようにしてください。

背骨の歪みについてのまとめ

いかがでしたか。背骨は負担がかかりやすく、歪んでしまうことがあります。背骨の歪みは、肩こりや頭痛、吐き気、腰痛、内臓機能の低下などの症状を引き起こしてしまいます。したがって、背骨の歪みを治すことが大切です。 

背骨の歪みは、「整骨院や整体院などで施術を受ける」または「自宅で簡単なストレッチを行う」といった方法で緩和されるため、この記事を参考に実践してみることをおすすめします。