首のこりや肩こりは、多くの人が悩みを抱える症状ではないでしょうか。そのため、「首のこりや肩こりは、放置していても大丈夫。」と考えている方も多いと思います。しかし、首のこりや肩こりの治療をしないというのはよくありません。
そこで今回は、首のこりや肩こりの原因や治療方法などについて解説していきます。
首から肩にかけて筋肉が張っている、肩が重い、首周辺が痛いなどの症状がある場合、首・肩こりの可能性があります。
首・肩こりの主な原因は、以下の2つが挙げられます。
人間の頭部を支えているのは主に、首から背中にかけてある「椎骨」とその周辺にある「僧帽筋」です。しかし、人間の頭は、約5kgの重さがあるといわれており、椎骨と僧帽筋には大きな負担がかかってしまいます。そのため、筋肉が疲れてしまい、以下のように首・肩こりを引き起こしてしまうのです。
体が冷えてしまうと、体を縮こまらせて、寒さに耐えようとします。体を縮こませるという行為は、筋肉が緊張している状態です。そのため、筋肉の緊張が続くことで、血流が悪くなってしまいます。血流が悪くなるということは、先程と同じく発痛物質や疲労物質が筋肉に留まってしまうことに繋がります。
したがって、体の冷えが肩こりの原因となることもあるのです。
首・肩こりは、多くの人が経験する症状であるため、「放置しても大丈夫なのでは?」と考えるかもしれません。しかし、首・肩こりを放置してしまうと、以下のようにその他症状があらわれる可能性もあります。
したがって、首・肩こりになってしまった場合は、治療を受けることをおすすめします。
整形外科や整骨院、鍼灸院、整体院などでは、首・肩こりの治療・施術を行っています。これらの機関では、以下のような治療・施術が行われます。
マッサージ療法は、肩や首周辺の筋肉をほぐして、筋緊張を和らげる施術になります。筋緊張が和らぐと血行が促されるため、発痛物質や疲労物質が排出され、首・肩こりが緩和されていきます。
ただし、マッサージの仕方には、カイロプラクティックやアロママッサージなど、いくつかの種類があるため、自分自身にあったマッサージを受けることをおすすめします。
温熱療法は、体を温めて筋肉の痛みや緊張を緩和させる治療・施術になります。体を温めることにより筋肉のこりがほぐれ、血行がよくなるため、首・肩こりが緩和されていきます。
温熱療法には、ホットパック療法や超音波療法、極超短波療法など、様々な方法で行われます。
鍼灸は、はりと灸を使った施術で、鍼灸師の国家資格を持っていなければできません。そのため、鍼灸の施術を受ける場合は、鍼灸院へ行くことになります。
鍼灸の施術は、はりと灸で体のツボを刺激し、痛みを和らげたり、筋肉をほぐしたり、血行を促すなどの効果があるため、首・肩こりが緩和されていきます。
薬物療法は、首・肩こりの痛みを和らげるための治療になります。例としては、湿布や痛み止めの処方、ブロック注射などです。
ただし、薬物療法は、医師免許を持つ医師にしかできない治療になるため、総合病院や整形外科などへ行くことになります。
首・肩こりは、自宅で緩和できる場合もあります。その方法は、以下の2種類です。
首を伸ばしたり、肩を回したりなど、様々なストレッチ方法があります。今回は、簡単にできて、首・肩こりが和らぐストレッチを2つご紹介します。
上記のストレッチは、前後左右15秒を2セット行ってください。
上記のストレッチの手順を2~3セット繰り返して行ってください。
首・肩こりを緩和できる器具というのもあり、ドラックストアといった身近なお店で購入することができます。
例えば…
首や肩を温める温熱シートやパックや磁気ネックレスは、血行を促す効果があるもので、首専用のマッサージは、硬くなった筋肉をほぐすことができるものです。他にも様々な器具があるので、自分自身にあった器具を購入し、試してみることをおすすめします。
首・肩こりは、一度症状が緩和されたとしても、再発の恐れがあります。先程も述べたように首・肩こりの原因は、筋肉の疲れや体の冷えです。猫背や長時間同じ姿勢での作業などは筋肉の疲れに繋がり、冷房や冬場などは体が冷えてしまいます。このように、何気ない行為や私生活の環境が、首・肩こりを引き起こしているのです。
そのため、首・肩こりは再発しやすいといえます。したがって、以下のように自分自身の生活を見直し、首・肩こりにならないよう予防することが大切です。
いかがでしたか。首・肩こりは、多くの人が抱える悩みだと思います。原因としては、筋肉の疲れや体の冷えです。また、首・肩こりを放置してしまうと、様々な症状も併発する恐れがあり、しっかりと治療を受けることが大切です。
首・肩こりを緩和させるには、以下2つの方法を選択することができます。
また、首・肩こりは再発の恐れもあるため、日々生活を送る上での行為や環境などを見直し、再発を防ぐようにしましょう。