つらい肩こりと頭痛|原因や関連性について解説!

肩こりや頭痛が、日常生活を送るうえで深刻な悩みになってしまっている方も少なくないと思います。
この記事では、肩こりと頭痛の原因や対処法、通院先などを説明して、皆様の悩みが少しでも軽減されることを目指しています。

肩こりになる原因や対処法

人間の頭部は5~6㎏あると言われていて、それを支えているのが首と肩です。日本人は欧米の人に比べて、首から肩の骨格や筋肉が華奢にできているため、肩こりを起こしやすいのです。


肩こりが起こる原因は、大きく分けて2つあります。

  • 日常生活を送るうえで起こる肩こり
  • 病気の症状としてあらわれる肩こり

日常生活を送るうえで起こる肩こり

日常生活の中で肩こりが起こるのは、以下が原因だと考えられています。

同じ姿勢が続く デスクワークや運転で長時間同じ姿勢が続くと、首や肩の筋肉が過剰に緊張して肩こりが起こる。
眼精疲労 毛様体筋という目の筋肉が疲れることで肩こりが起こる。
運動不足 運動不足で筋力が低下し、姿勢が悪くなった結果、肩の筋肉の緊張や疲労で肩こりが起こる。
ストレス 自律神経のバランスが崩れて、体の調整がうまくできずに肩こりが起こる。
緊張型頭痛 首や肩の筋肉の緊張で頭痛が起こる。肩こりを併発する場合もある。

各原因の対処法

日常生活の中で起こる肩こりに対する対処法はどんなものがあるのでしょうか。
現在肩こりに悩まれている方は、ぜひ実践してみてくださいね。

同じ姿勢が続く 定期的に肩を回すなど、軽いストレッチを行う。
眼精疲労 画面の見過ぎに注意する・眼鏡やコンタクトを合うものにする・眼精疲労に効果あると言われているビタミン群を摂取する。
運動不足 ウォーキングや体操など、軽い運動をする。手を大きく振って歩くことで肩の筋肉をほぐすことができる。
ストレス 生活習慣の見直し・趣味を楽しむ・周囲の人に話す、などストレス解消をする。

病気の症状としてあらわれる肩こり

頚肩腕症候群 特定の部位を動かし続けると発症する。肩を動かし続けた場合、肩こりがあらわれる場合もある。
肩関節周囲炎 一般的に「四十肩」「五十肩」と呼ばれているもの。肩周辺の関節が炎症を起こすことで発症する。肩の痛みや肩こりがあらわれる。
頚椎椎間板ヘルニア 頚椎を構成する7つの骨の間にある椎間板が、正しい位置からずれてしまうことで発症する。椎間板が近くの脊髄や神経を圧迫して、肩こりが起こる場合もある。
更年期障害 更年期に心や体に様々な症状が起こる。その中で肩こりが起こる場合もある。
血圧の異常 低血圧や高血圧など、血圧の異常で肩こりが起こる。自覚症状がない場合もある。
狭心症・心筋梗塞 動脈硬化によって感動客が狭くなったり、完全に詰まったりする病気。胸の痛みや苦しさの他に、肩こり等の関連痛が起こる場合もある。

病気の症状による肩こりの疑いがある場合は、病院を受診して医師による検査を受けることが大切です。

頭痛が起こる原因や対処法

誰もが一度は経験しているであろう頭痛。その頭痛は、何が原因で起きているのか気になりますよね。

頭痛が起こる原因

かぜ 発熱などに伴って痛みが出る。
後頭神経痛 神経が筋肉に圧迫されることが原因。肩こりがあると起こりやすくなる。
帯状疱疹 水ぼうそうの原因になるウイルスの一種によって、神経に沿って水疱ができる。それが後頭部にできることがある。
緊張型頭痛 首や肩の筋肉の緊張で頭痛が起こる。肩こりを併発する場合もある。
片頭痛 脳の血管が急激に拡張して起きる。目の奥やこめかみあたりが痛くなることもある。
慢性硬膜下血腫 脳を保護する硬膜の下で1~3ヶ月かけて出血を起こす。頭痛以外にも、歩くのがおぼつかなくなるなどの症状がでる場合もある。
脳腫瘍 良性、悪性問わず、腫瘍ができたことで頭蓋骨の中が圧迫されて頭痛が起こる。

軽く考えられてしまいがちな頭痛ですが、早めに病院を受診した方がいい場合もあるので、症状を見極めることが重要です。

各原因の対処法

かぜ かぜ薬・痛み止めの服用、内科を受診。
後頭神経痛 肩こりの解消で治まることが多い。
帯状疱疹 発疹に気づいたら内科か皮膚科を受診。
緊張型頭痛 ストレッチや運動など、軽く体を動かして血行を促す。
片頭痛 体のストレスを避ける(寝不足・寝すぎ等)、静かな場所で休む、痛み止めの服用。
慢性硬膜下血腫 吐き気や歩行障害が出たら早めに、脳神経外科を受診。
脳腫瘍 明け方や起床直後に症状出やすいと言われている。心当たりがある場合は脳神経外科を受診。

肩こりに比べて、深刻な病気が隠れていることも多いため、上記を参考に判断してみてください。

肩こりと頭痛の関連性

肩こりと頭痛、両方に悩まされている方も多いと思います。この2つに関連性はあるのでしょうか。

肩こりと頭痛が同時に起こる場合

肩こりと頭痛が併発する場合は、緊張型頭痛が原因となっている可能性があります。

緊張型頭痛

緊張型頭痛は、肩や首の筋肉が緊張することで起こります。
頭を締め付けられたような痛みがじわじわ続くのが特徴です。デスクワークや運転など、同じ姿勢を長時間続けていると起こりやすくなります。また、肩こりやめまい、倦怠感などを伴うことが多いです。
対策としては、ストレッチをしたり、首や肩を温めるなどして、血流が悪化するのを防ぎましょう。

肩こりや頭痛の通院先は?

辛い肩こりや頭痛を緩和させるためには、どんなところに通院すればいいのでしょうか。

肩こりと頭痛を緩和させる通院先は?

深刻な病気である可能性が高い場合は、早めに内科・皮膚科・整形外科など、症状に合った診療科を受診しましょう。
緊張型頭痛や片頭痛、日常生活の疲れで発症している場合は、整骨院(接骨院)に通院することも有効です。柔道整復師によるマッサージなどの施術を受けることで、症状が緩和する場合があります。セルフケアのストレッチや運動では不安があったり、効果が感じられなかったりする場合は、一度整骨院に相談してみるとよいでしょう。

まとめ

いかがでしたか?
多くの方が悩まされている肩こりや頭痛の発症には、日常生活の中で起こるものもあれば、病気の症状としてあらわれているものもあります。
肩こりと頭痛を併発すると言われている緊張型頭痛は、デスクワークや運転など、長時間同じ姿勢を続けることで肩や首の筋肉が緊張して発症します。
整骨院でマッサージを受けることで、症状が緩和する場合もありますので、通院を検討してみるのもよいでしょう。
辛い肩こり・頭痛から解放されて、快適な生活を送れることを願っています。