股関節は体重を支えたり、足を動かしたりするための大事な関節です。毎日、身体を動かすことで股関節に負担がかかり、痛みを感じることもあります。このような痛みは、整体の施術で緩和できるのでしょうか。
そこで今回は、「股関節の痛みは整体で緩和されるのか」について解説していきます。
「しゃがむと脚の付け根が痛い。」「長時間歩くと、痛みがあらわれる。」といった股関節の痛みはありませんか。このような症状は、以下のことが原因となっている可能性があります。
股関節は、骨盤から太ももの骨にある筋肉によって自由に脚を動かし、体重を支えるといった重要な役割を担っています。そのため、日々の生活によってお尻や腰の筋肉、太ももの筋肉に負担がかかり、緊張してしまうことで、股関節の痛みや動きが悪くなります。
変形性股関節症とは、股関節の形の異常や老化が原因で、徐々に股関節の軟骨や骨がすり減ったり、変形していく病気のことです。あらわれる症状としては、痛みや股関節の可動域制限、足を引きずって歩いてしまうなどです。変形性股関節症をそのまま放置してしまうと、悪化してしまうため、治療を受ける必要があります。
股関節の痛みは、整体によって緩和させることができます。そもそも整体とは、骨盤や背骨を整え、骨のズレを矯正して筋肉のこりや疲労をほぐしていくものです。整体の場合、カイロプラクティック(※1)やオステパシー(※2)といった民間の資格を取得している施術者が施術を行います。ただし、整体に関する民間の資格は様々なものがあるため、股関節の痛みに対して行われる施術は、各整体院によって異なります。
今回は、ミオンパシーとトリガーポイントによる施術方法をご紹介します。
※1 カイロプラクティックとは、アメリカ発祥の手技療法で、関節や背骨を中心とした調整方法のことです。
※2 オステパシーとは、アメリカの医師によって創られたもので、骨格だけではなく、循環器系、脳神経系など、広く調整することができる施術のことです。
ミオンパシーによる施術は、股関節周辺の筋肉の緊張を緩めて、痛みや不調を取り除いていくものです。施術の流れとしては、以下の通りです。
上記の流れを、症状緩和に効果のある様々な筋肉に、繰り返し施術していきます。
トリガーポイントは、股関節の痛みや可動域制限の原因となっている、骨盤周辺やお尻の筋肉にできたこりを集中的に緩めていく施術です。さらに、トリガーポイントによる施術と一緒に股関節のストレッチも行い、関節の可動域を広げていきます。
股関節の整体を行うとき、以下のような疑問をお持ちではないでしょうか。
ここでは、上記の疑問について解説していきます。
子どもや妊婦、産後の女性などで股関節の整体を受けたいという方もいると思います。しかし、整体院によって子どもや妊婦、産後の整体を実施しているところもあれば、実施していないところもあります。したがって、自分自身が通院しようと思っている整体院に、一度確認してみることをおすすめします。
先程も述べましたが、整体院は国家資格ではなく、民間の資格を取得した施術者が施術を行います。そのため、整体は民間療法と呼ばれ、国が認めた施術ではありません。したがって、股関節の痛みを整体院で施術を受けた場合のみならず、整体院で受けた施術には保険が使えないということを覚えておいてください。
股関節の痛みは、自宅でストレッチを行い、痛みが緩和できる場合もあります。ストレッチを行う頻度としては、週に2~3回または1日おきに行うことをおすすめします。
今回は、股関節周辺の筋肉をほぐし・伸ばすストレッチを、以下の3つに分けてご紹介します。
股関節前方の筋肉をほぐすストレッチは、以下のように行います。
股関節前方の筋肉を伸ばすストレッチは、以下のように行います。
股関節後方の筋肉をほぐすストレッチは、以下のように行います。
股関節後方の筋肉を伸ばすストレッチは、以下のように行います。
股関節内側の筋肉をほぐすストレッチは、以下のように行います。
股関節内側の筋肉を伸ばすストレッチは、以下のように行います。
股関節の痛みの原因は、「お尻や腰、太ももの筋肉の緊張」または「変形性股関節症」の2つです。
このような股関節の痛みは、ミオンパシーとトリガーポイントといった整体によって緩和することができます。また、自分自身でストレッチを行うことでも股関節の痛みを軽減させることができるので、一度実践してみてはいかがでしょうか。