むちうちによる吐き気|原因や治療方法を解説!

交通事故にあってから、吐き気に悩まされていませんか?吐き気があるまま日常生活を送るのは、つらいと思います。
交通事故後に出てくる吐き気は、むちうちが原因かもしれません。
吐き気で悩まれている方が少しでも安心できるように、この記事では交通事故後に起こる吐き気の原因と治療方法について説明しています。

むちうちって?

むちうちとは、交通事故やスポーツなどで、首に不自然な力がかかって起こる首の捻挫を指します。正式な傷病名は「頚椎捻挫」や「外傷性頚部症候群」です。
事故直後は痛みや違和感を感じない場合が多いことが特徴です。

症状と分類

むちうちの症状は大きく分けて4つの型に分類されます。
代表的な症状とともに紹介します。

頚椎捻挫型 首や肩の痛み
神経根症状型 腕の痛みやしびれ、握力低下
バレー・ルー症候群 頭痛、めまい、吐き気、視力低下、聴力低下
脊髄症状型 体の麻痺・歩行障害

上記で分かることから、吐き気で悩まれている方は、バレー・ルー症候群に該当するということです。

吐き気の原因!バレー・ルー症候群って?


バレー・ルー症候群とは、首の損傷によって、自律神経に含まれている交感神経が、主に刺激を受けることで発症します。

吐き気以外の症状

バレー・ルー症候群の症状はたくさんあります。
以下で思い当たる症状がある場合、もしかしたらバレー・ルー症候群かもしれません。

  • めまい・耳鳴り
  • 目:目のかすみ・視力低下・眼精疲労
  • 心臓:心臓の痛み・脈の乱れ・息苦しさ
  • のど:声のかすれ・のどの違和感・嚥下困難
  • 頭:頭痛・頭が重く感じる

むちうちによる吐き気の治療方法は?

吐き気が続くのはつらいので、しっかり治療したいですよね。バレー・ルー症候群の治療方法はどんなものなのでしょうか。

治療方法

星状神経節ブロック療法

7つある頚椎の一番下のあたりにある、星状神経節という全身の交感神経が集まっている場所に、微量の局所麻酔剤を注射します。
そうすることで、自律神経の緊張を和らげ、交感神経の働きを軽減させます。

むちうち全般への治療も有効

電気・温冷・超音波などを用いた物理療法で、血流をよくすることで、症状の緩和が期待できる場合もあります。

通院先

星状神経節ブロック療法は注射する必要があるので、整形外科やペインクリニックへの通院が必要です。注射は医師免許を持った医師にしかできません。
物理療法を受ける場合は、整骨院への通院も可能です。
まずは、診断を受けるために、整形外科に通院してみるとよいでしょう。

まとめ

いかがでしたか?
交通事故後のむちうちによる吐き気は、バレー・ルー症候群に該当します。
バレー・ルー症候群の治療は、整形外科やペインクリニックで受けられる星状神経節ブロック療法と、整骨院でも受けられる物理療法があります。
むちうちによる様々な症状が出てきた場合は、一度整形外科に行き、現在の症状を詳しく相談してみましょう。