整体の施術を受けると、骨盤や背骨が整えられ、腰痛や肩こりなどの痛みを緩和させることができます。様々な効果が得られる整体で、妊娠中にあらわれる腰痛を緩和させたいと思う方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、「妊婦は整体の施術を受けられるのか」「もしも整体の施術を受けた場合はどのような効果が得られるのか」などについて解説していきます。
妊娠すると、お腹の中で胎児が成長していきます。そのため、母体にも変化があらわれます。妊娠中の体の状態は、以下のように大きく3つに分類することができます。
妊娠してから1~4ヶ月は、妊娠初期にあたります。1~4ヶ月の間で、胎児は身長16㎝、体重約100gまで成長していきます。
妊娠初期の母体には、以下のような変化があらわれます。
妊娠してから5~7ヶ月は、妊娠中期にあたります。5~7ヶ月になると、胎児は身長36~37cm、体重約1150~1200gまで成長し、赤ちゃんらしい体型になります。また、胎児の動きが活発になるといわれています。
妊娠中期の母体には、以下のような変化があらわれます。
妊娠してから8~10ヶ月は、妊娠後期にあたります。8~10ヶ月目になると、胎児の身長は約49~50㎝、体重約3100~3200gになり、出産できる状態になります。
妊婦はお腹の中に胎児がいるため、「整体を受けてもいいのか」という疑問があるかもしれませんが、妊婦は整体を受けても構いません。ただし、以下のように注意すべき点があります。
整体は、妊娠4ヶ月から8ヶ月までであれば、施術を受けてもよいといわれています。しかし、この時期であれば、必ずしも安全ということはありません。
したがって、かかりつけの産婦人科の医師と相談して、整体の施術を受けることをおすすめします。また、当日に体の調子が悪くなることもあるため、無理のない範囲で施術を受けるようにしましょう。
妊娠してからお腹が大きくなり、うつ伏せの状態になると、苦しいことがあります。また、うつ伏せの状態での施術は、胎児に負担がかかる可能性もあるため、あまりよくありません。
したがって、妊娠中に整体の施術を受ける場合は、横向きに寝た状態や座ったまま、立ったままなど、無理のない体勢で行うのがよいでしょう。
妊婦でも受けられる整体とは、先程ご紹介したような「妊娠によって生じる症状」を緩和するためのものです。
妊娠中は、胎児に悪影響があらわれることもあるため、痛み止めや湿布などの薬を使用することができません。そのため、手を使って体を揉みほぐしたり、体の歪みを矯正することで、症状を緩和させる「整体」を受けることも1つの手段です。
整体を行うことで、具体的には以下のような効果が得られます。
ただし、整体院によっては、妊婦のための整体を実施していないことがあります。そのため、整体院のホームページや電話などで確認をとってから、通院を開始するようにしましょう。
いかがでしたか。妊娠すると母体にかかる負担は大きく、腰や肩などの痛み、ストレス、血行の悪化など、様々な症状を引き起こします。しかし、胎児への影響を考えると、痛み止めや湿布などの薬を使用することができません。したがって、妊娠によってあらわれる症状は、整体の施術で緩和させることをおすすめします。
妊婦が整体を行うことにより、「骨盤の歪みの矯正・血行促進・自律神経を整える」といった効果が得られます。また、妊婦が整体を受ける場合、母体や胎児に負担がかからないように配慮しながら、施術を行ってくれます。
もしも整体の施術を受ける場合は、無理をせずに体の状態と相談しながら通院するようにしてください。