リンパマッサージって?|むくみや冷えに効くセルフケアもご紹介!

リンパマッサージをご存知ですか?
言葉は知っているけど、詳しいことはわからないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、リンパマッサージの基本的な情報とともに、ご自身で手軽にできるリンパマッサージも紹介しています。

リンパマッサージの基本

リンパマッサージについての基本的な情報を解説していきます。

リンパとは

リンパとは、リンパ管を流れる液体のことを指します。具体的には、血液の中にある血漿(けっしょう)という成分が、血管の外へ染み出て、リンパ管に流れ込むことでリンパになります。
リンパには、体内の老廃物や余分な水分を回収して運搬する排泄機能と、細菌やウイルスなどを回収して血管に入れないようにする免疫機能の役割があります。

リンパの流れが悪くなり、老廃物が蓄積してくるとむくみ倦怠感肩こりを感じるようになります。リンパは筋肉の動きと連動しているため、筋肉量の少ない女性や高齢者は流れが滞りやすくなり、むくみや肩こりに悩まされやすくなるのです。

リンパマッサージの効果

リンパマッサージによる体への効果は、大きく分けて4つあります。

  • むくみの解消
  • 冷え性・便秘の解消
  • 肩こり・ストレスの解消
  • 体質改善

むくみの解消

リンパマッサージをすることにより、老廃物が順調に排泄されるようになります。そうすることで体内の余分な水分や老廃物がリンパ管に流れ込みにくくなり、むくみの解消に繋がります。

冷え性・便秘の解消

血行が悪いと冷え性や便秘を起こしやすいといわれています。リンパマッサージによって血行を促すことができるため、冷え性や便秘を起こしにくい体づくりが可能です。

肩こり・ストレスの解消

リンパマッサージをすることで、筋肉にも適度に刺激が与えられます。筋肉の緊張が和らぐと、肩こりの解消や疲労回復の効果があります。
また、アロマオイルを使用すれば、香りによるリラックス効果があらわれ、ストレス解消に繋がります。

体質改善

リンパマッサージでリンパの流れをよくすることで免疫力が高まり、ウイルスや雑菌に強い体質を目指すことができます。
また、マッサージの刺激で血流がよくり細胞が活性化すると、代謝が上がり、太りにくい体に近づけます。

リンパマッサージを受けるために


リンパマッサージを受けるにあたって、必要な情報を解説します。

リンパマッサージの方法は?

リンパマッサージとは、体中を巡るリンパの流れに沿って、手でマッサージをして、リンパ液の流れをよくする方法です。
手のひらや4本指を使って、さする・つかんで揉む・たたくなど、マッサージをする部位や目的によって方法や強さに違いがあります。

どこでマッサージを受けられる?

リンパマッサージを受けてみたいと思った方は、マッサージサロンに行ってマッサージを受けるとよいでしょう。マッサージサロンに行けば、適切な方法で全身をまんべんなくマッサージしてもらうことができます。
しっかり効果を実感したいと方は、一度近所のマッサージサロンを検索してみるのもよいかもしれません。

自分でできるリンパマッサージはある?


リンパマッサージは、専門家による施術だけでなく、自分でマッサージをしても効果を感じることができます。
手軽に自分でできるリンパマッサージを2つご紹介します。

顔のむくみに効くマッサージ

    ①2本指を耳の後ろにあてる。
    人差し指と中指を使うのが行いやすいと思います。
    ②鎖骨の方向に指を滑らせてリンパを流す。
    力を入れすぎないことがポイントです。

上記を左右それぞれ3~5分間行いましょう。
マッサージクリームやオイルを使うとスムーズに行えます。毎朝メイクの前や外出の前にマッサージを続けると効果を感じられるでしょう。
また、水分を摂取することでむくみはとれやすくなるので、マッサージの前にコップ一杯の白湯や水を飲むことをおすすめします。

ふくらはぎの疲れを緩和させるマッサージ

    ①膝の裏を4本指でほぐす
    両手の4本指(親指以外の指)を使って、膝裏を押して離すを3~6回繰り返します。
    ②足首から膝に向けて擦り上げる
    ふくらはぎ全体を両手でつかみ、膝裏のリンパに向かって流すように、足首から膝に向かって一定方向に繰り返します。ふくらはぎ側が終わったらすね側も同様に行います。
    ③ふくらはぎから膝裏にかけて押して離す
    ふくらはぎの裏側を両手の四指でつかむように挟み、下から上に向かって押して離すを3~6回繰り返します。
    ④アキレス腱周辺を指でつまんでほぐす
    アキレス腱とその少し上の部分を片手の親指と四指ではさみ、つまむようにしてほぐす。痛くない程度の力で3~6回行います。
    ⑤ふくらはぎ周辺を揉みほぐす
    片手の親指と四指でふくらはぎをつかんで、押して離す動きでふくらはぎを揉んでリンパを刺激します。3~6回繰り返したあと、すねも同様に揉みほぐします。
    ⑥足首からふくらはぎまで擦り上げる
    親指と人差し指で足首のリンパが流れるように上に向かって一定方向に3~6回擦り上げていきます。すね側も同様に繰り返しましょう。

脚のリンパマッサージを行うことで、冷えや疲労の原因となる血液・リンパの滞りが解消されやすくなります。

リンパマッサージを避けたほうがいい人もいる


体によい効果があるリンパマッサージは、一度は受けてみたいと考える方も多いと思います。しかし、下記に当てはまる方はリンパマッサージを受けないほうがいい場合があります。不安のある方は一度医師にみるといいかもしれません。

妊娠中 リンパの流れや血行が促進されることで、お腹が張ってしまったり、張りが強くなったりすると、胎児や母体に影響が出てしまう可能性があります。
低血圧 最高血圧が80~70mmHg以下の方は、もともと心臓から血液を送り出す力が弱くなっています。そのため、血行がよくなることで送りだすスピードが追い付かなくなり、更に血圧が下がってしまう恐れがあります。
心臓疾患 マッサージにより血行が促されると、心臓に負担がかかってしまう可能性があります。
感染症(風邪も含みます) マッサージをすることで、体内の細菌やウイルスを循環させてしまう場合があります。
皮膚疾患 マッサージの際に使用するクリームやオイルで肌が刺激されてしまい、症状が悪化する恐れがあります。
糖尿病 薬の服用で血糖値をコントロールしているため、血糖値が変化する可能性のあるリンパマッサージは避けたほうがよいでしょう。

まとめ

いかがでしたか?
リンパマッサージを行うことで、体のむくみや肩こりの解消、体質改善を目指すことができます。
リンパマッサージは自分でも行える手軽なものですが、手の届かない部分やマッサージしにくい部分はマッサージサロンに行くことで、しっかりと効果を感じることのできるマッサージを受けられます。
しかし、リンパマッサージを避けたほうがいい病気や健康状態もありますので、受ける前に確認しておきましょう。
皆さんの体に関する悩みがリンパマッサージによって、少しでも緩和されることを願っています。